2倍株、テンバーガーの割合について調査【2019~2023年】

株式市場には様々な銘柄があり、中には株価が急騰するものも存在します。それらの銘柄は俗に「2倍株」や「テンバーガー」と呼ばれています。2倍株は株価が2倍になる銘柄を指し、元本を2倍にする魅力的な銘柄です。一方、テンバーガーは更に驚異的で、株価が10倍になることを示します。

投資家は2倍株やテンバーガーに憧れつつ、その出現割合や実現可能性に疑問を抱いている方も多いかと思います。

本記事では、株価が2倍や10倍になる銘柄の実際の割合を具体的なデータと事例をもとに探ります

前提条件

・基準株価は、XXXX年内の最低株価
・基準株価で購入した日から、2023年7月時点までの期間内の最高株価を比較し、株価が何倍になったかを計算する。
・銘柄数は4276で固定

 

株価が2倍になった銘柄数

4276銘柄を対象に計算してみた結果が以下になります。

全銘柄数:4276銘柄

銘柄数 割合(%)
2019年に買ってたら2倍株 1525 36
2020年に買ってたら2倍株 2334 55
2021年に買ってたら2倍株 1111 26
2022年に買ってたら2倍株 894 21

※上記割合は、2019~2022年内に上場した銘柄数を考慮せずに計算しているため、実際の割合は、上記数値よりも少し大きくなります。

例えば、2019年1月1日に最低価格100円で購入した銘柄が、2022年1月1日に最高価格200円となった場合、上記の”2019年に買ってたら2倍株”に加算されます。

2020年は、コロナショックが起きた影響で、例年より多くの銘柄が最低価格を記録したことが推測できます。

 

 

株価が10倍になった銘柄数

4276銘柄を対象に、テンバーガーを達成した銘柄を算出してみた結果が以下になります。

銘柄数 割合(%)
2019年に買ってたら10倍株 42 1.0
2020年に買ってたら10倍株 50 1.1
2021年に買ってたら10倍株 16 0.4
2022年に買ってたら10倍株 9 0.2

上記結果の通り、4年前に購入していても、割合は1パーセントと、狙って探すことは難しそうです。

コロナショックが起きた2020年度に銘柄選定をしても、1パーセント台です。

 

2倍株、テンバーガーの銘柄の特徴は?

今後2倍、10倍となる銘柄を選定するため、過去に2倍、テンバーガーを達成した銘柄について特徴がないか調べてみました。

今回は財務情報について調べてみました。その結果についてまとめてきます。

2倍株の株価(横軸)と時価総額(縦軸)の関係

以下画像中の点1つ1つが、銘柄を示します。赤い点が2倍を達成した銘柄で、青い点が2倍以下の銘柄です。

銘柄の分布に、特徴的なところはなさそうです。株価が2倍以上となる銘柄と、ならない銘柄は、時価総額、株価からは選定できなそうです。

テンバーガー銘柄の株価(横軸)と時価総額(縦軸)の関係

さて、テンバーガー銘柄の場合はどうでしょうか。

結果は以下になります。

赤い点がテンバーガー銘柄で、青い点がそれ以外を示します。

テンバーガー銘柄は、株価が10^2~10^3.3、時価総額が10^8.5~10^10.2周りに多く分布しているようです。

つまり、2019年~2023年間でテンバーガーを達成した銘柄は、以下の範囲に集中していたようです。

・(最低)株価:100~1995円
・時価総額:3~158億円

 

まとめ

計算に使用した値は、j-Quants APIから取得した過去5年のデータのため正確ですが、調査に利用したルール(どの数値を計算に採用するか等)の設定が甘いので、素人が自由研究してみた結果程度レベルだと思ってください。

 

今回はここまで。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました